〔275〕倶留尊山(1,038m)

2006年05月21日(当時57歳)


広々とした曽爾高原の中央には水の無い ”お亀池”が見える。
その向こうには柱状節理の荒々しい室生火山群の山々が望めた。
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奈良県宇陀郡曽爾村
登山口
  曽爾高原入口には有料駐車場(600円)があるが、そこを通り過ぎ、さらに進むと”宿泊者以外は立入り禁止”と書かれた国立少年自然の家の駐車場がある。 国立なら税金を払っている者としては停めても良いだろうと勝手な判断をして、遠慮がちに隅っこに車を停める。
Road Map :西名阪自動車道を針ICで降りて、国道369号線を南下し、曽爾村に入る。
Route Map:曽爾高原から亀山峠、二本ボソ、倶留尊山、西浦峠から池ノ平高原を経て亀山峠に戻る。
17分も歩けば ”亀山峠”の稜線に出る。
北に進めば倶留尊山、南は亀山となっており、
まずは ”倶留尊山”へ進む。

亀山峠からの稜線は ”二本ボソ”へ一直線に伸びている。
涼しい風が通り抜け、展望を楽しみながら気分良く歩くことが出来た。

28分にて ”展望所”と称されたちょっとした広場に出る。
ここから亀山方面を振り返ると、後古光山、古光山が見て取れる。
稜線の道にも柱状節理が露出した部分があった。

同じく ”展望所”から曽爾高原を見る。
この先からは樹林帯に入ってしまうので曽爾高原への展望はこれで見納めとなる。

関西百名山
日本三百名山』  大した山では無いのに入山料を取るのが気に食わない。
標高差:450m
くろそやま
  奈良と三重の県境には大台ケ原に端を発し、池木屋山、高見山、三峰山の千m以上の山が連なって
おり、その北端に倶留尊山がある。周辺は室生火山群の景勝地であり柱状節理の山肌が荒々しい。
前方の赤い屋根は ”少年自然の家”。 ガラ空きの駐車場に車を
  停めさせてもらう。 この右手の土手から曽爾高原が広がる。
        7時33分に駐車場を出発する。
車で走っている間も見えていた ”鎧岳”、”兜岳”であるが、曽爾高原
からは一望出来る展望となる。 今日は鎧岳も兜岳も登って帰る予定。
少年自然の家からは遊歩道が亀山峠まで伸びており、
どこからも曽爾高原、お亀池の展望が良い。
曽爾高原は秋のススキ原が有名であるが、新緑のこの時期も
芽吹きが青々しく見応えのある景観である。
この入山料をネットでボロカスに書いていた親父が居たが、立山でも月山でも頂上の神社では金を徴収していたので又かの感じで終わってしまう。 親父の言う様にこんなやり方には賛同は出来ないので金を払ったことは無い。(ここも早朝なら払わないで済むのではと考えていた)
       37分で ”二本ボソ”(996m)に着く。
”倶留尊山”を悪名高き山にしている料金所の売店。
ピークに建って いるので迂回出来ない様になっているが、
まだ時間が早いので管理人は居なかった。
”二本ボソ”に対面して ”倶留尊山”が聳える。
ここから鞍部に大きく降りて登り返しとなる。
”二本ボソ”からの展望はすばらしく、高度感のある展望が広がる。
しかし ”二本ボソ”ってどう言う意味なんだろう。
火山灰土の滑り易い急斜面を降り切ると、ツツジが道を塞ぐ程咲き誇り、
チラホラではあるがシャクナゲも咲いていた。 登山道の東面は急峻な崖であるが、樹木が生茂り恐怖感はまったくなかった。
倶留尊山への登り途中から二本ボソを振り返る。 山頂には料金所の
建屋が見えており、料金所を迂回出来そうにない様子が良く判る。
約1時間で ”倶留尊山”(1,038m)に着く。
山頂は広々としており片面だけであるが、展望が開けていた。
この山は三百名山を強調しており、到る所に三百名山の文字がある。
曽爾高原には魅力を感じるが ”倶留尊山”自体には三百名山の魅力は感じなかった。
思ったより早く山頂に着いてしまったので、ピストンするのでは無く、
西浦峠側に進むことにした。 山頂から直ぐの所にも料金所があった。ここも人が居ないのですり抜けるが、何か言われても向こうで払ったと言えば済むことだ。
倶留尊山からはアセビ林の穏やかな道であったが、
徐々に急斜面となりトラロープを頼りに下ることになる。
1時間46分にて ”西浦峠”に着く。 途中に十字路があり、
表示が無かったので北進してしまったが、どうやらそこが
三ツ石”の分岐だった様だ。
西浦峠からは極点的な峠道で歩き易いが、杉林に囲まれ展望はまった
く利かず、急斜面にジグザクに設けられた道は距離がやたら長い。
池ノ平高原、下山途中で林道と交差したので近道かと思い林道を南進すると林道はどんどん細くなり
終いには薮扱きになってしまった。 池ノ平高原とは聞こえが良いが単に田畑が広がっているだけである。
ただ倶留尊山の山麓を歩くので倶留尊山の全景が見渡せ緑の中に柱状節理も確認出来た。
これで樹木が無ければどんなにすばらしい山容か想像してしまう。
道端にあった手作りお土産屋さん。 山菜を佃煮とかにして売って
いたが、こんなところで客が来るのか。 昼飯を買っていなかった
のでここで草餅を買って食べながら歩く。
”亀山峠”へ戻る登り返しは思ったよりきつく、
長い階段道に閉口する。
”亀山峠”には3時間22分で帰り着く。
そこから一登りして ”亀山”(849m)に着く。
ここから曽爾高原を見ると沢山の中学生が運動会の様なことをしていた。
”亀山”から曽爾高原への長い階段には手すりまで付いている。
亀山を下り終えて稜線振り返る。 左が二本ボソで倶留尊山は見えていない。
鞍部が亀山峠、右ピークは亀山。 赤い屋根は少年自然の家となる。
雑感
  3時間42分にて倶留尊山を終える。 思ったより早く倶留尊山に着いてしまったので池ノ平高原側に周ったが、またく見所は無く、ただ長い距離を歩いただけに終わってしまった。 ここは倶留尊山より曽爾高原の景観に値打ちが有りそうな感じを受けた。
写真では判り辛いが曽爾高原には山菜採りの人が沢山入っていた。 お亀池の向こうには学生も沢山居るのだが白い点にしか見えない。 それ程、広々とした高原である。
この後は今日の目的である ”鎧岳”、”兜岳”に向う。
2024年7月5日改定